2012.07.08
カテゴリ:
桐の抽斗
木こりで作る箱物の抽斗材は殆ど桐を使用しています。
使用している桐は特別な材料ではないのですが,
製材後,雨ざらしで立てかけてあくを抜いてあります。
本来もっと気を使うならば、漂白と言う作業も必要と聞いていますが、
雨ざらしにする事により、かなりのあくは抜けていると思っています。
あくが抜けていないと、使用しているうちに紫がかった変色を起こします。
余り綺麗な色変わりではないのであく抜きを行います。
もう一点、桐材は独特の香りも有るのですが,
それ程気になりませんし、使う内に殆ど無臭になります。
ですので、香り移りの心配が少ないと思います。
以前は、娘が生まれると屋敷内に桐の木を植えたと言います。
お嫁入りの頃にはそれなりの材が取れ、箪笥を拵えることができるからだと言われます。
それ程育ちもよく、狂いが無く、軽い、抽斗材にはもってこいの材料です。
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